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ゆくかわのながれはたえない

汎用ARMデバッガ LPC-Link 2

LPC-Link 2は本当に奥の深いツールだ。2800円でこれだけ楽しめるなら絶対買いである。自分はデバッグ用とターゲット用(内蔵のLPC4370は普通にマイコンとしても使える)に2台購入した。
Cortex M4 LPC4370 Introduction - YouTube

尚、LPC-Link 2はトラ技ARMライタをCMSIS-DAP仕様にすればトラ技ARMライタでもデバッグできる。但しLPC-Link 2は多機能であるが故に嵌りどころも万歳なので、気づいたことをメモしておく。

LPC-Link2-CMSIS-DAPデバッガ/J-Link/RedLinkになる、LabTool-アドオンボードでオシロ/アナライザーにも!

LPC−Link2: マイコン関連 秋月電子通商 電子部品 ネット通販


1.LPC-Link 2 Configuration Tool

このツールはLPC-Link 2をCMSIS-DAP仕様にするのに使うのだが、最新版はDOSコマンドライン方式(CLI)になっていて少々使いずらい。古いバージョンはGUIなのでまだダウンロード可能なこちらがオススメ。使い方は簡単でLPC-Link 2をパソコンにつないでソフトを起動するだけ。尚、書き込み時はLPC-Link 2のジャンパJP1はオープンにしておく。
LPC-Link 2 Configuration Tool | NXP Community

ちなみに最新のCLI版はこちら
LPCScrypt v1.8.0|NXP


LPC Tips & Tricks: LPCScrypt LPC-Link2 Debug Probe Programming - YouTube


2.ビルド方法

こちらにLPCXpressoでLPC-Link2をビルドする手順が説明されているのでとても参考になります。
How to build and launch FMSDR Project on LPCxpresso - YouTube


3.LPCXpressoのトレーニングビデオ

LPCXpresso Introduction part 1 training video - YouTube
LPCXpresso Introduction part 2 training video - YouTube


4.LPCXpressoの所在(旧バージョン(Legacy)を含む)


https://nxp.flexnetoperations.com/control/frse/product?entitlementId=194202067&lineNum=1&authContactId=94074557&authPartyId=91867107


5.LPCXpressoの詳しい使い方。LPC810ベース

9353log • Posts Tagged ‘LPC810’

9353log


6.aitendoのボードを使って遊ぶ

LPCXpressoではなくKeilを使ってます。

[電子工作]LPC-Link2とaitendoのLPC1114Fボード | fenrir's memorandum


7.LPC-LINK 2を使った書籍

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手軽に始める 組み込みシステムプログラミングの紹介 - ガレスタさんのDIY日記

トランジスタ技術2012年11月号のUIEX拡張ボードで遊ぶ

UIEXだが、ハードウェアはとてもよく練られていて、LPC1114FN28/102の様々な機能を試すことができる。
但しソフトウェアの整理が今ひとつでビルドするのに苦労したのでメモを残しておく。

ソフトウェアは下記サイトからダウンロードできる。

ダウンロード・サービス(2012年)|トランジスタ技術

ダウンロードすると「EX_TEST.zip」というファイルがあるので基本的にはこれをLPCXpressoにインストールすればよいのだが、「C:\micon\LPC\EX_TEST\UIEXB_TEST\driver」と「C:\micon\LPC\EX_TEST\UIEXB_TEST\src」というフォルダをincludeしていて、ビルドしようとするとこれらが存在しないというエラーになる。それでどうしたものかと思って「EX_TEST.zip」の中身を眺めていたら、「driver」と「src」というフォルダがあったので、ドライブC:に「C:\micon\LPC\EX_TEST\UIEXB_TEST\driver」と「C:\micon\LPC\EX_TEST\UIEXB_TEST\src」のフォルダを作って中身をコピーしたらうまくいった。相当部数売れている雑誌なのだからもう少し読者の使い勝手を考えてファイルを配布してもらいたい。これができなくて挫折する人も多いだろう。

ともあれ、うまくインストールできたので、LPCXpressoでデバッグしながら、LPC1114FN28/102の機能を堪能しようと思う。デバッガはおもちゃみたいで本当に楽しい。マイコンの動きが手に取るようにわかる。こればっかりは本と睨めっこしてるだけじゃ味わえないな。

UIEXの演奏機能についてはここに詳しく書かれていた。

sfukuda.at.webry.info

LPC1114FN28のクロック設定

LPC1114FN28は内部クロックを使う場合、設定が必要です。
秋月電子のサイトにも詳しく書いてありました。

まずインポートしたライブラリを編集する必要があります。
「CMSISv2p00_LPC11xx」 →「src」→「system_LPC11xx.c」を編集します。

続いて、128行目くらいに
#define SYSPLLCLKSEL_Val 0x00000001
と定義されている部分があるので、これを
#define SYSPLLCLKSEL_Val 0x00000000
に書き換えます。


秋月電子の説明書

akizukidenshi.com

LPCXpressoでビルドしたときにHEXファイルを出力する方法

LPCXpressoでビルドしたときにHEXファイルを出力できるようにしておくとFlashmagicを使ってUSB経由でマイコンに書き込む際に便利です。尚、LPCXpressoの「Program Flash」機能を使ってマイコンに書き込むことができるので、その場合はHEXファイルは必要ありません。
ビルドしたときにHEXファイルを出力する方法は下記のサイトに記載されていました(感謝)。

JugglerYou日記 :: LPCマイコンを使ってみる(導入編)
PostProcessApp - ** Code Red Support Site **


具体的には、ビルドするプロジェクトを右クリックして「Properties」 を選択。
そして「C/C++ Build」→「Settings」→「Build Steps」と選択し、
まず既に表示されている設定を一度消去します。
そして「Post-build steps」に次の内容を貼り付けます。

arm-none-eabi-size ${BuildArtifactFileName}; arm-none-eabi-objcopy -O ihex ${BuildArtifactFileName} ${BuildArtifactFileBaseName}.hex ; # checksum -d ${BuildArtifactFileBaseName}.bin;

これによりビルド時にプロジェクトフォルダにあるdebugフォルダに「プロジェクト名.hex」というファイルが生成されます。

トラ技ARMライタと LPC1114FN28/102に関する情報

トラ技ARMライタと LPC1114FN28/102に関する情報があちこちに分散しててWebで探すのにとても苦労しました。なのでここにまとめておきます。


2014年2月号3月号連続企画 | トランジスタ技術

www.nxp-lpc.com

www.nxp-lpc.com

physicom.digick.jp

sfukuda.at.webry.info

LPCXpressoで遊ぶ。MCUの設定に注意。

いまさらですが最近、LPCXpressoを使ってARMで遊んでいます。きっかけはインタフェース2015年7月号のソフトウェア無線。この記事はとても読み応えがあり、ディープなデジタル無線のお勉強には最高の教科書と思います。同書ではLPC-LINK2を駆使しているのですが、ついでにトラ技ARMライタも使ってみました。この辺りの記事はネットにもたくさんあるようなのですが、自分が嵌った箇所についてメモ代わりに記載しておきたいと思います。

LPCXpressoはMCUの設定がとにかく厄介です。ライブラリごとに指定してやらなければならないし、指定する箇所もたくさんあってとてもわかりずらいです。要はプロジェクト名を右クリックしてでてくる「Propaties」の中にあるMCU設定の部分で設定してやればよいのですが。これをやらないとDebug時に意味のわからないエラーがでて大変でした。エラーメッセージからはMCUの設定に問題があることが殆ど把握できません。
ここのサイトを参考にしてようやく構成がわかってきました。

JugglerYou日記 :: LPCマイコンを使ってみる(導入編)


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